実施報告:飛騨・高山市視察研修後の勉強会
令和7年12月9日に、高山市および飛騨市の空き家対策について視察後の勉強会を実施しました 。
今回の研修成果を大野市の現状にどのように落とし込むべきか、当会のメンバーによる具体的な議論が行われました 。

視察から得られた組織体制の重要性
特に飛騨市においては、移住コーディネーターと市役所の担当者が緊密に連携している様子が印象的でした 。
行政の窓口と民間の支援組織が「コンビネーション」良く機能していることが、空き家バンクの成約率約82%という高い実績を支えている大きな要因であると感じられました 。
大野市における専門人材の課題
現在の大野市の体制を振り返ると、福井県からの委託を受けた移住コーディネーターは配置されていますが、大野市独自のコーディネーターは存在していません 。この点は今後の大きな改善余地であり、地域に密着した独自の専門人材を確保することが、移住者へのきめ細かな対応には不可欠であるとの意見が出されました 。
空き家を「活かす」ための新制度への期待
これまで大野市が行ってきた空き家の解体補助は一定の効果を上げてきました 。しかし、今後は飛騨市と同様に「空き家を利活用する」ための補助制度に力を入れるべきです 。具体的に上限300万円規模の利活用補助金という制度が実現できれば、空き家を改修して住もうとする人が増える重要な要素になるとの認識で一致しました 。
提言に向けたまとめ
今回の勉強会では、大野市への提言に直結する有益な意見が多数出されました 。これらの知見を活かし、当会設立5周年の節目に向けて、市の空き家施策をより実効性の高いものにするための具体的な提案をまとめてまいります 。
